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あまり知られていない労働基準監督署の調査の実態

労働基準監督署とはどのような権限を持ちどのような役割を果たす役所なのかご存じでしょうか?
労働基準監督署とは全国にあり、各管轄の企業が法律違反をしていないかを監督指導する役割を担っていますが、普通に法律違反がなければ一生関わりがないといってもいいでしょう。
ここでいう法律とは労働基準法になります。
例えばサービス残業や未払い賃金、パワハラセクハラなど労働を取り巻く環境は近年多様化しておりそれに伴い労使間トラブルも急激に増えてきています。
その労働トラブル全般を取り締まる役所が労働基準監督署なのです。

そのため、労働基準監督署は必要があれば、企業へ立ち入り調査を行うことが出来る権限を持っています。
しかもこの立ち入り調査は従業員からのチクリ、つまり申告に基づく調査になり、事前に連絡を入れる義務はありません。

ですから冗談みたいな話ですが、ある日突然何の前触れもなく労働基準監督署から労働基準監督官がやってくる事も十分あり得るのです。
この労働基準監督署の監督官は意外と大きな権限を持っています。
この権限についてもあまり知られていませんが、この監督官に逆らうと最悪書類送検されてしまう可能性もあるのです。
え、労働基準法違反で逮捕?
ピンとこない方も多いかもしれませんが、例えば賃金未払いの違反に関しては30万円以下の罰金が科される事があります。
調査によって違反が判明してもいきなり逮捕、罰金を科される事はありませんが、是正勧告をされても改めない場合、あまりにも悪質な場合、調査に非協力的な場合などは書類送検されてしまう可能性もゼロではありません。
労働基準監督署の監督官はそれだけの権限を持っているという事を知っておきましょう。

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