相続税申告において、財産評価の考え方というのは一番重要な部分です。
しかし財産評価の部分は直接納税額に絡む最重要事項であるにも関わらず、その考え方は税理士によって大きな幅がありバラつきがあります。
つまりどんな税理士に仕事を頼むかによって結果、納税額が違ってくるということです。
仮に同じ案件の申告書を複数の税理士へ依頼したとしましょう。
相続財産や相続人の数、他条件は同一にもかかわらず依頼した税理士が違うだけで納税額が違ってきてしまうのです。

土地の評価の方法や貸付金に課税される税金など、法律の解釈の仕方や制度上の特別枠の活用方法等は税理士によって異なります。

また相続というとどうしても、事前に対策するというよりは、実際に起こってから対策を始める、という方が多いです。
しかし早めに相談することによって対策の選択肢が広がります。
例えば、相続した資産を売却すると所得税もかかりますので、相続前に予め不動産を現金換価しておく等も出来るようになります。

相続に詳しい経験豊富な税理士に依頼する事によって、最大限に法律や制度を活用する事が可能になります。結果それが節税へと繋がるわけです。

逆に知識の薄い税理士へ依頼すると本当にただの申告書の作成だけになってしまいます。
何の工夫もない申告書をお金を払って依頼することになってしまいます。
税理士を雇う為には当然費用がかかります。
費用に見合った働きをしてもらうためにも、お金を無駄にしないためにも、税理士選びは慎重に行うべきです。
相続税における税理士の影響力はかなり大きなものです。
それを念頭に置いて税理士を探しましょう。