飲食店は開業するにあたり特別な資格が必要なものはあまりなく、誰でも比較的簡単にスタートさせやすい事業となっており、今も昔も変わらず人気の高い業種になります。
しかし外食産業の市場の規模は年々減少傾向にあります。
ピーク時には約２９兆円ほどもあった市場規模は今現在では２０兆円前後まで下降状態と言われています。
現実的に開業からわずか数年で廃業に陥る飲食店は非常に多く、飲食店の寿命は非常に短命とすら言われているのです。
今の日本において、飲食店経営は非常に困難な時代といってもいいでしょう。
生き残っていくためには、お店のコンセプトや料理の腕、サービスのクオリティだけが課題ではありません。
もっと根本的な部分、例えば飲食店経営に関する知識や、経費削減、更には節税対策といった部分のノウハウも必要になってきます。
特に法人の場合は赤字でも均等割りを支払わらなければなりません。
せっかく沢山売り上げても節税対策をしていなければその大半を税金に持っていかれてしまい、手元にキャッシュが全く残らない、そんな経営者にとっては想定外の事も起こりえるのです。
お店の経営と税金は避けても避けられないものです。
しかし節税のポイントは意外な所にたくさんあります。
特に開業前の段階ですと少しの工夫がかなり効果的な節税に繋がりますので、開業前は税理士の相談を受けるといいでしょう。
具体的には店舗を借りる際の賃貸契約の締結の仕方や、店舗の内装などの工事の発注の際などが挙げられます。
賃貸契約の際の保証金や工事の発注費用、これらも工夫ひとつで経費に組み込むことが可能になります。
経費に含めることが出来ればそれは意外と大きな節税にも繋がります。

節税と聞くと何か大きな対策が必要だと思われる方も多いかもしれませんが、実際の節税とは実は身近な所からコツコツと始めるものなのです。