わたしたちは社会で生きている以上何らかのカタチで納税という行為をしており誰もが納税者です。
ではわたしたちから集めた税金は一体どのような目的で使われているのでしょうか？
そもそも税制度というのは複雑すぎて、一般人にはなかなか理解されていない部分でもあります。
しかし誰もが否応なく税金を支払っている。支払わされている、と感じる方すらいるのではないでしょうか。

最近になってようやく政府も租税教育の大切さについて考慮するようになり小中学生や高校生大学生などの学生を中心に税理士を講師に招き税金の何たるかを説く講義を頻繁に開催するようになりました。
税金の意義をきちんと子どもへ教育すること、それは将来的に未納や滞納を防ぐリスクヘッジにも繋がります。

税法や税制度は日増しに複雑性を増しています。
教師ではきちんと教えきれない部分があるため、税金の専門家である税理士が講師となることにより、更に専門性の高い教育を行うことができると期待されています。
税理士会のホームページでも租税教育の大切さや目的について言及しています。
中高生用のテキストの発行や、制度についてわかりやすくしたアニメも作成しているようです。
世の中に税金の意義や役割、仕組みや機能をきちんと浸透させること、これも税理士の使命なのです。

また税理士はいくらクライアントの要望であっても脱税に関する相談やアドバイスを受けることはできません。
クライアントの要望に応えることは税理士にとって信条ですが、あくまでも法律制度の範囲内で、です。
脱税など法を侵す類の相談を受けた際にはこれを公正な立場で是正する役割も担っているのです。